そもそも、アートセラピーって何?
「アートセラピー」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。あるいはこの記事を読んでいるあなたは、アートセラピーに興味を持って、調べようとしているのかもしれませんね。欧米に比べて、日本ではまだまだメジャーではないようです。
一言で言うと、「芸術で心を癒す」です。芸術は人の心を豊かにし、癒すものですよね。芸術については、日本ではまだまだ「お遊び」「道楽」という色が濃いかもしれません。欧米では、日本よりも芸術活動が活発で、本格的な医療行為として、実際に現場で活用されているのです。
しかし、日本にいるとあまり聞き慣れないし、何となく怪しいイメージもあって、なかなかよくわからない世界ですよね。資格も、心理学系の資格って民間の資格がたくさんあるし、一種の資格ビジネスのような側面がある反面、需要はそれほど無いようにも思えますよね。
やっぱり欧米などの国と日本では国民の性質も背景も違うのは間違いありません。
そもそも欧米では「絵を買う習慣」があり、一般の人々が芸術に対して身近に感じているという土台があり、さらにアメリカなどでは「カウンセリング」や「セラピー」を受けることがごく普通に行われています。日本だと、どちらも少し敷居が高いと感じている人が多いのが現実です。
そう言う背景もあり、あまりメジャーにならないのでしょう。しかし、間違いなく芸術は人の心に良い影響を与えると断言できます。これからアートセラピーは間違いなく需要が高まるはずです。
2020年にコロナが流行し、世界は急速に変化してきています。価値観も大きく変わりつつあり、これから世界は「物質的価値観」から、「心、精神の時代」に突入すると言われています。この変化はこれからさらに大きな変化として起こってくるはずです。そんな中で、アートセラピーについて体系的な知識を得ることは、決して無駄では無いと言えるでしょう。ぜひ、あなたもアートセラピーについての知識と理解を深め、興味があれば資格の取得もお勧めします。
アートセラピーの資格ってどんなものがあるの?
アートセラピーに関する資格は、まだまだ海外の方が選択肢が多いのが現状です。ドイツだと国家資格として認められています。本格的に学びたいとなったら、海外に留学するのが一般的なようです。
日本だと国家資格はありませんので民間資格になります。
NPO法人日本統合医学協会のアートセラピー
NPO法人日本統合医学協会が運営する資格です。アートセラピーの技法や心理学、カウンセリングについて学べます。心のケアについて本格的に学びたい方にお勧めです。
アートセラピスト養成スクール「アートセラピー・インストラクター・コース」
オーロラ株式会社が運営するアートセラピスト養成学校のスクールコースで、1年半で99件の就業実績があります。 12のコースすべてで、アートセラピーの概念から実践的なスキルまで学びます。アートセラピストインストラクターの資格もあり、就職支援も行っています。
クエストアートセラピー学院「アートセラピーコース」
無料でアートセラピー体験ができます。
Abierto-アビエルト-「アートセラピスト養成講座」
マンツーマンのレッスンを受けられるのが特徴です。
PCJ芸術心理療法研究所「芸術心理療法士養成講座」
課題を提出して試験に合格することで、時間どおりに勉強を完了し、資格を取得することができます。期間は3〜4ヶ月程度と設定されていますので、一生懸命勉強できる時期に受講することをお勧めします。
アートセラピーの資格って、役に立つの?
「アートセラピーの資格って、ぶっちゃけ、役に立つの?」
こんな疑問をお持ちの方も多いと思います。正直まだまだ日本では精神的価値がないがしろにされてきた歴史があるため、アートセラピストとしての就職先などもあまり無いのが現実です。これまでの日本では、精神を病んでもたくさん奴隷のように働いて稼ぐことが良しとされてきた部分があります。しかし、これから確実に日本社会のあり方や人々に生き方は変わっていきます。今のうちからアートセラピーについて学んでおけば、これから先、大きなアドバンテージとなるでしょう。ボランティアや個人の教室で実施するなど、活用法は無限大です。
アートセラピーって、何のためにやるの?
アートセラピーは、芸術を用いて鬱屈した心を解放したり、自分自身を分析して知ることで、精神的な問題を解決に導くためにアートセラピストによって行われます。人間が、本来持っている人間らしさを解放するためにするとも言えます。アートの持つ力で、より人生を素晴らしいものへと変えることが出来るのです。
アートセラピーって、何をするの?
では、アートセラピーって、具体的にどんなことをするのでしょうか。一般的には、絵を描いてもらって、心理状態を分析する、というものがあります。アートセラピーは、日本では絵を描くなどが主ですが、海外では音楽なども様々な芸術が用いられます。また、表現を通してコミュニケーションをとることで、新たな自分を発見してもらいます。ただ絵を描いてもらうだけではなくて、表現を通してどのように分析してそれを改善に生かすように導くかが、セラピストの腕の見せ所です。ただ絵を描いて癒されるだけなら絵画教室で十分ですが、そこからさらに発見と発展性を見出すことに意義があります。
アートセラピーって、なんか胡散臭い?
アートセラピーって、何だかよくわからない、怪しい資格というイメージを持っている方も少なく無いようです。日本ではあまり聞き慣れないので、人間は見慣れないものに対して警戒感を抱くので、ある意味自然なことでしょう。アートセラピーは決して胡散臭いものではなく、人生に取り入れることによってより良い方向へ導く素晴らしいツールになることは間違いありません。
そう、アートセラピーとは厳密にいうと、「資格」というより、英会話と同じ、「ツール」なんです。資格を取ったからどうの、というよりも、一種の道具ですので、胡散臭いというより、どのように使うか、だと思います。
アートセラピーの仕事に就くには?
日本でアートセラピーの仕事に就くのは、簡単では無いようです。現状だと、他のセラピーと併用して行ったり、ボランティアとして活躍できそうです。しかしこれから大きく社会に求められてくる分野でありますので、今のうちから学んでおくことは有効です。
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